2014年08月29日
秘境 大杉谷 滝巡りトレック その1 ~大杉谷登山口→桃の木山の家
この夏、しばらく青い空というのを見ていない気がします(^^;)
山登りをする人の最近のブログの内容を見ていても
快晴だったという記事をほとんど見ていない気が・・
今週末も山に行くので、天気が気がかりです。
どうかスカっと晴れてくれないかなぁ?
さて本題です
2014年08月15-16日 曇りのち晴れ
京都から滋賀にまたがる芦生の森と並ぶ関西の秘境であり、
新潟の清津峡、富山の黒部峡谷と共に日本三大渓谷の一つに
数えられる大杉谷にアウトドア仲間たちを誘い、
途中山小屋に泊まりながら美しい滝群と渓谷を堪能してきました
山登りをする人の最近のブログの内容を見ていても
快晴だったという記事をほとんど見ていない気が・・
今週末も山に行くので、天気が気がかりです。
どうかスカっと晴れてくれないかなぁ?
さて本題です
2014年08月15-16日 曇りのち晴れ
京都から滋賀にまたがる芦生の森と並ぶ関西の秘境であり、
新潟の清津峡、富山の黒部峡谷と共に日本三大渓谷の一つに
数えられる大杉谷にアウトドア仲間たちを誘い、
途中山小屋に泊まりながら美しい滝群と渓谷を堪能してきました
大杉谷
大杉谷(おおすぎだに)は、三重県多気郡大台町の宮川上流、吉野熊野国立公園内にある渓谷。国の天然記念物(天然保護区域)に指定されている。
近畿の秘境とも呼ばれ、黒部峡谷、清津渓谷とともに日本三大渓谷、日本の秘境百選の一つにあげられている。日本の滝百選である七ツ釜滝を筆頭に、手付かずの原生林と数多くの滝、渓谷の巨巌で著名である。
大杉谷へは宮川第3発電所と大台ケ原を結ぶ登山道を歩くしかない。途中、大台ケ原山麓に1本だけ交差する林道(大台林道;一般車通行禁止)があるが、宮川沿いには登山道があるのみである。登山道(特に宮川沿い)はアップダウンが激しく急峻な断崖にあり狭く危険であるので、十分な装備と慎重な行動が要求される。事実、毎年数名の転落死亡者が発生している。(Wikipediaより抜粋)
2004年の水害により6年間通行止めになり、
2010年にようやく堂倉滝~七ツ釜滝間は林道を迂回する形で
ルートは開通してたんですが食指が動かず今に至りました。
今年の4月にようやく全面開通し、11の吊り橋と7つの大滝
全てを巡れるようになり、秋まで待とうかと思いましたが
いてもたってもいられなくなり、行ってきました!
コース及びコースタイムは以下の通り
■1日目(8/15):
(6:15)大杉谷登山口 ⇒(8:10)千尋の滝 ⇒(9:20)シシ淵 ⇒(10:45~11:50)桃の木山の家(昼食) ⇒(12:20)七ツ釜滝 ⇒(13:30)光滝 ⇒(14:00)堂倉滝 ⇒ (16:00)桃の木山の家
■2日目(8/16):
(7:10)桃の木山の家 ⇒(9:00)千尋の滝 ⇒ (11:00)大杉谷登山口
※途中GPSが入り辛い箇所がありました。
大杉谷を踏破するパターンとしては、
- 行きも帰りも登山バスパターン
- 車2台パターン
- 車1台パターン
大杉谷登山口にお昼頃に到着し、1日目は桃の木山の家に宿泊。
2日目に大台ケ原まで歩き、バスで帰還
まずはゴール地点の大台ヶ原に向かい、車1台を置く。
その後、もう1台で大杉谷登山口に向かい、1日で
踏破するか2日に分けて歩く。
大杉谷登山口に車1台で向かい、全ての滝を巡った後、
ルート途中の桃の木山の家か粟谷小屋で宿泊し、
2日目に大杉谷登山口に向かう。
向きを逆にしたパターンも考えられるので、
主だったルートは上記の×2ですかね。
今回はマイカーで行きたかったのと、車2台パターンは
もう片方の車を取りに行くのに3時間近くかかり、
それもしんどいなぁ・・ということで車1台パターンに
しました。
本来なら大杉谷登山口からスタートした場合、最後の大滝に
当たる堂倉滝近くにある粟谷小屋に宿泊する予定でしたが
今年のお盆は所用によりクローズしているとのことで、
桃の木山の家まで戻る1日目がしんどいルートを選択
粟谷小屋近くに堂倉避難小屋があるので、そこで屋根を
借りても良かったんですが、どうも出るというウワサなんで
桃の木山の家まで戻ることにしました(^^;)
ちなみに、スタートの大杉谷登山口から大台ケ原の
日出ヶ岳中腹まで一切携帯の電波が入らないので、
何か事が起これば以下の3か所か、、
〇 宮川第三発電所
〇 桃の木山の家
〇 粟谷小屋
日出ヶ岳に登り携帯で連絡するしか、救助を呼ぶ手段がありません。
ルートのほとんどが谷なので、ヘリで下りられる場所も
限られている為、一刻を争うような大怪我をすると
命取りになる為、慎重な歩行と、何が何でも歩きぬく
体力が必要とされます。
大杉谷に行かれる場合は、十分検討・準備の上で
行くようにして下さい。
まあ、どこの山に行く際にも言えることですけどね
8/15未明から大阪を出発し、南阪奈道を経て
大宇陀からひたすら166号線→422号線を走り、大台方面へ
深夜の山道を車で走る場合は、突如獣が現れ、
轢きそうになる場面が多々あるので注意が必要です。
実際、写真こそ撮れなかったものの、途中何匹ものシカに遭遇
ほとんどが春先に生まれたばかりと思われる若いシカでした。
大杉谷林間キャンプ場が併設されている大杉谷登山センターを
過ぎたあたりからは携帯の電波も一切入らなくなります。
真っ暗の宮川ダム沿いを突き進み、、
4時頃に大杉谷登山口に到着
写真の場所には5台くらい停められるスペースがあり、
割と綺麗なトイレと登山届用ポストがあります。
その少し手前にも10台ぐらい停められる
綺麗な駐車場があります。
1時間ちょっと仮眠して朝食を済ませ、、
06:15 大杉谷登山口 スタート
登山口からすぐの場所にある
宮川第三発電所の脇を通過
スタート早々、難所現る!
景色は最高なんですけどね
足下がちと不安です。
前日の雨で濡れてるし・・
ですが、難所のほとんどにはぶっとい鎖が
備え付けられているので、鎖さえちゃんと
持って足下に気を付けていれば殆どの場合
大丈夫です。
問題は鎖の無いところで、油断は禁物です。
それにしても、関西の屋久島というだけあって
苔むした景色が良く似ています。
多少の大きさの違いはあるものの、このような吊り橋を
何回も通ることになります。
たまに橋の下にハチが巣を作っている場合が
あるので要注意です。
大杉谷登山口から日出ヶ岳まで標高差1400M
このような神経を使うアップダウンの激しい道を
何回も通りながら微妙に登っていきます。
加えて今の時期、すんごく蒸し暑いです。
さすが日本有数の多雨地帯だけありますね。
おかげで地図上の距離よりタフなルートに感じます。
ヤマヒルもいるので、足元ばかり気にかけてると
いつの間にやら血を吸われます。
わたしは、速乾性のTシャツの下に薄いスポーツ用の
長袖のアンダーウェアを来ていたので大丈夫でした
08:10 千尋の滝 到着
【千尋の滝】
センピロの滝と呼びます。
落差150m、おそらく大杉谷の滝の中で最大落差を
誇る滝でしょう。
滝の下、木で隠れている部分すべてが滝です。
下記の写真の流れに繋がっています。
全景を一度でいいから拝んでみたい滝ですね
前日に雨が降った影響か、名も無き滝が
あちこち流れていました。
ときにはこんな倒木が行く手を遮ります。
不思議な木・・
09:20 シシ淵 到着
雑誌やサイトなんかで大杉谷を紹介する際に
よく使われるロケーションです。
【シシ淵】
しばし休憩
時間の制約さえ無ければ、いつまででも
観ていられる光景でした
名残惜しいですが、翌日また通るので
もう一度がっつり見ることにしよう。。
【ニコニコ滝】
シシ淵から見えていた滝です。
落差50mの二段連瀑で圧倒的な水量で大迫力!
展望台からしばし見学
桃の木山の家のスタッフさんに聞いたところ、
昔この滝の上部に辿り着いた人が、足を滑らせ
「俺としたことが・・」
と笑いながら滝壺に落ちていったことから
この名前がついたそうです。
なんてブラックな名前の由来
てっきり生で見たら思わずニヤニヤしてしまう
ぐらいの滝だから・・だと思ってました(^^;)
【平等嵓と平等嵓吊り橋】
見事なまでの断崖絶壁!
たぶん一枚岩でしょうね
この標識が見えたら、山の木桃の家はすぐそこです。
変なキノコ発見!
画像検索で探してもよく分かりませんでした(^^;)
この橋を渡ると桃の木山の家です。
10:45 桃の木山の家 到着
【桃の木山の家】
昭和初期から増改築を重ねてるようで、
300人以上収容できるかなり大型の山小屋です。
こんな山奥に人が暮らしていける拠点を見ると
なんだかホッと安心しますね
ここが今夜の宿ですが、この後に
七ツ釜滝→光滝→与八郎滝→隠滝→堂倉滝を見に行くので、
不要な荷物をここでデポします。
食堂を借りて昼食
ここまで来ただけでも結構歩いた感がありますが
この日はまだまだ秘境歩きが続きます。
長くなってきたので
「秘境 大杉谷 滝巡りトレック その2 ~桃の木山の家⇔堂倉滝」
に続きます。
Posted by akimichi at 11:45│Comments(2)
│三重:大杉谷
この記事へのコメント
いやーやっぱ秘境!やばいくらいいいですね。
でも、濡れた岩で狭隘な道がもう、見るからに滑りそうで・・・。
ヒルにはやられなかったんですね。
振動と体温を感知してウニョウニョと寄ってくるあの姿を見ると
冷静さを失って足を踏み外しそうで・・・。
でも、濡れた岩で狭隘な道がもう、見るからに滑りそうで・・・。
ヒルにはやられなかったんですね。
振動と体温を感知してウニョウニョと寄ってくるあの姿を見ると
冷静さを失って足を踏み外しそうで・・・。
Posted by ろっぴ at 2014年08月29日 23:27
>ろっぴさん
やっぱり秘境なだけありますよー!
実際は生の滝の迫力が加わりますからね。
濡れたルートはほんと気を使いました。
何回かヒヤッとすることもありましたしね。
ヤマヒルですけど、最初はやいやい言ってましたけど
しょっちゅうヒル爆弾が落ちてくるので
慣れてきて埃を払うように落としてました。
一緒に行ってた女子はその度に
発狂しそうな勢いで跳び跳ねてましたけどね。
表銀座・裏銀座をソロ縦走するような
強者なんですけど、あの系の生き物は苦手のようです。
やっぱり秘境なだけありますよー!
実際は生の滝の迫力が加わりますからね。
濡れたルートはほんと気を使いました。
何回かヒヤッとすることもありましたしね。
ヤマヒルですけど、最初はやいやい言ってましたけど
しょっちゅうヒル爆弾が落ちてくるので
慣れてきて埃を払うように落としてました。
一緒に行ってた女子はその度に
発狂しそうな勢いで跳び跳ねてましたけどね。
表銀座・裏銀座をソロ縦走するような
強者なんですけど、あの系の生き物は苦手のようです。
Posted by akimichi at 2014年08月29日 23:51