2022年09月07日
酷暑日のアクティビティといえば沢登り~日本コバ藤川谷遡行
猛暑日が連日続いていた8月の中旬
滋賀県東近江市にある日本コバという変わった名前の山にある
藤川谷を遡行してきました

滋賀県東近江市にある日本コバという変わった名前の山にある
藤川谷を遡行してきました

まずは廃校を改装した道の駅『奥永源寺渓流の里』でトイレを済ませ
鈴鹿山系なのでヤマビル対策に永源寺特産の
ヒノキを原料とした忌避スプレーを購入

昼下がりのジョニーの甘い匂いとは異なり、
香り立つヒノキの香りは清涼感がありました
日本コバ登山道近くの窪地に車を駐車

ここが入渓ポイント

愛知川の方から支流に下りて入渓

入渓してすぐに現れる堰堤は右岸を巻きました

直前に福井県や滋賀県で大雨が降り、すぐ近くの愛知川や神崎川では
救助人が出たほどの状況だったので増水していたら沢登りは中止する予定で現地へ
(つい最近も近くのキャンプ場で水難事故があったばかり)
増水していた場合は、日本コバに登るだけにしようと思っていましたが、
気象庁HPにて事前に調べた通り藤川谷は細く、危険を感じる程に
増水もしていなかったので決行しました
ずんずんと遡行開始


遡行開始から程なくして現れる登山道と交差する木橋

登山道が並行していて、このようなエスケープポイントがあるのも
藤川谷を選んだ理由です


並行する登山道


この滝は難なく直登

全身に水を浴び、本当に気持ちがいい
もう猛暑日が続く時期は、3000m級の高所登山か沢登りしか登る気になれません
苔がついているわけでもなく、比較的登りやすいです

こちらの2段滝も問題なく右側から登ることができました


どこを見ても苔だらけ

緑が目に優しく、ジブリの世界に迷い込んだかのよう



ときには倒木が遮っていたりもするので要注意

この滝は滝壺が深く、とりつくのが難しかったので右岸から回避

さらに続くこの滝も懸垂下降しないと降りられないので右岸から高巻きました


遡行に支障を来すほどではないですが、2日前に降った大雨の影響を受けて
多少は増水しているようです

しばらく斜瀑が続きますが、さくさく登って通過


2回目の登山道との交差ポイントである木橋


まだ我々以外、誰とも遭遇していません

日本コバがマイナーな山とはいえ、2日前の大雨を懸念しての影響ですかね


段々と水量が減り、苔むした光景が増えてきたように思います



ここまで来るとそろそろ遡行も終盤





えぐれた壁の場所に到着


長い年月の水流が積み重なってえぐれたのでしょう。。興味深い!

中で寝られそうなくらい広かったです
ここまで来たら本当に最終盤
沢ですらないような、ちょろちょろの小川に出て遡行終了


沢靴からトレランシューズに履き替えて日本コバ山頂に向かいます
水がほとんど無くなるところまで沢をシャワークライミングすると
水温で体温を奪われていることもあり、そこそこの疲労感が、、
普通に登山すると大したことないルートですが、沢登り後だと足が重い
それでも登山道のところどころにこのようなレスキューポイントがあるのは心強いです

「ああ~気だるい」なんて思いながら、そんなこんなで
あまり開けていない日本コバ山頂に到着


来るのは二度目ですが、本当に開けていなくて展望皆無
標識がポツンとあるだけですが、それでも達成感はあります
結局、山頂でも誰にも会わなかったですね。。
帰りは尾根沿いにルートでしばらく通り、途中からさきほど遡行してきた
藤川谷に平行するルートで下山
途中で蝙蝠の巣くう洞窟を見物


飛び立とうとする蝙蝠の撮影に成功!

もう二度目なので驚きませんが、最初に訪れたときは蝙蝠がいることを知らずに
洞窟の中でずんずん入っていったので、蝙蝠が一斉に飛び回ったときは
本当に焦ったというかかなりビビりましたね
この洞窟前が一番開けていて、日本コバ山頂より遥かに展望が良いです


16時頃に無事下山

靴の泥を落としたりしながら、ヒルチェックをしていると、、
いるわいるわ
タイツの表面に何匹も(写真は自主規制)
なんとかタイツの隙間や縫い目から潜りこんで血を吸おうとしています
嫌な予感がして、タイツをめくりあげたら、ふくらはぎ3箇所ほどヒルに吸われていました
そのうちの一匹なんて完全に吸血が完了していて丸々としていて満足したのか自ら脱落
その他のヒルを、ギャアギャア言いながら引き剝がしたのも今となっては良い(気持ち悪い)思い出です
帰りは、近くの『永源寺 八風の湯』で汗を流して帰路につきましたが、、
血が止まるまでなかなか温泉に入れなかった・・なんてこともあった
とある夏の酷暑の一日でした