2016年03月09日
冬の名残を求めて地獄の谷へ~シェークスピア氷柱群
今日は部分日食の日
11時前後が最も欠ける時間だそうですが、
仕事の合間に見ることができるかな?
見られたらいいんですけどね
さて本題です。
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2016年02月27日(土)晴れのち曇り
2月はというと(今もですが)仕事に忙殺されていたのと、
暖冬の影響で冬らしいアクティビティを全く堪能できていない中、
週明けから週中にかけて冷え込んだ為
「もしかして前週の大雨と気温で解けた氷瀑が再氷結しているかも?」
と淡い期待を抱いて、大峰山系大普賢岳山麓の地獄谷にある
シェークスピア氷柱群と呼ばれるエリアに行ってきました。
地図にも載っていない非正規ルートなので
かなりハードでアドレナリン出まくりの山行でした
11時前後が最も欠ける時間だそうですが、
仕事の合間に見ることができるかな?
見られたらいいんですけどね
さて本題です。
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2016年02月27日(土)晴れのち曇り
2月はというと(今もですが)仕事に忙殺されていたのと、
暖冬の影響で冬らしいアクティビティを全く堪能できていない中、
週明けから週中にかけて冷え込んだ為
「もしかして前週の大雨と気温で解けた氷瀑が再氷結しているかも?」
と淡い期待を抱いて、大峰山系大普賢岳山麓の地獄谷にある
シェークスピア氷柱群と呼ばれるエリアに行ってきました。
地図にも載っていない非正規ルートなので
かなりハードでアドレナリン出まくりの山行でした
最初に断っておきますが、今回のルートは地図にも未記載の
ルートであり、かなり危険です。
もし行かれる場合は、十分な装備(12本爪アイゼン、ピッケル、ヘルメット等)を
整えて経験者の方と登ることを強くお勧めします。
05:00
現地近く(と言ってもスタート地点から20kmほど離れていますが)の
道の駅 杉の湯川上 に到着
日の出まで時間があるのでしばし仮眠
07:30
冬期の間閉鎖されている大台ケ原ドライブウェイの入り口からスタート
目の前の峠茶屋が目印です。
茶屋の利用者にはトイレも貸してもらえるみたいですよ
まずは林道歩きです
木材の切り出し場らしき箇所を通り、目の前の大普賢岳を
目指してわさび谷から川沿いを地獄谷に向かって遡上します。
今にも崩れそうな木の橋(板)を渡り、、
正規ルートではないからか切り倒した木が
ゴロゴロと道を塞ぐ中を先へ先へと進みます。
時折目に入る氷結した小さな滝にテンションUP
道無き道を登る
目印となるわさび園の入り口が見えてきました
さて、ここからが本番
しばらく切り倒した木がところどころ道を塞いでいるかと思いきや、、
苔むした清流が出現!
綺麗だなぁ・・
上部の方は氷結していましたが時間が惜しいのでスルー
周囲にもちょいちょい気になるミニ氷瀑が
どんどん獣道のようになり、ついには道が消失
傾斜もどんどんキツくなっていきます。
そうなるとあとは点々と張られているテープを頼りに
最早崖とも言えるような急勾配を足場を探りながら登っていきます。
それにしても雪が無い・・
例年ならもっさり積もってるはずなのに
昨年堆積した落ち葉が剥き出しになっていて滑る滑る
雪があれば強引に直登で登ることもできますが、雪が無いと
単なる急な崖なので、上がれそうな場所を探して登るのにも一苦労
いや、登るのはまだ勢いで登ることができますが、下りが大変
雪があればアイゼン+ヒールカットやピッケル使って
ガスガス下ることができるんですけどねぇ・・
いつのだか分からない古いロープ
細心の注意を払って手繰り寄せます。
後から振り返るとここはまだまだ序の口なんですけどね(^^;)
この渡渉のロープも下が凍っていて登るのに苦労しました
この後もっと急な斜面が現れますが、登るのに必死で写真無し
登るのはいいけど、一体どうやって下りるんだろ?これ・・
って思う場所が多々ありました。
雪積もってたらもっと楽なのに
中途半端に凍ってたり、落ち葉が積もってたりするから厄介です
ようやく目印となる巨大なサルノコシカケを発見
ここまで来ればあと30分ほど
難所だらけで滑落しないよう全く気の抜けない道中でしたが
ところどころにある氷柱が和ませてくれました。
一番上に見えるのが 『閻魔大王』 と呼ばれる氷瀑
ピーク時には上部の滝からこれから向かう氷柱群があるところまで
氷が連なり、何百mにも及ぶこともあるそうです。
シェークスピア氷柱群
11:00
シェークスピア氷柱群に到着
ふ~、緊張した!
結局ここで出会ったのはアイスクライマー一組だけ
道中わたしも含めて計4組入山してたのですが、
ここまで辿り着いたのはわたしともう一組だけでした。
雪が無くてここまで上がる難易度が上がっていたのもありますが
「どうせ氷結してないだろう」
と途中で引き返したのかもしれません
シェークスピア氷柱群という名前通り、ここらの大きな氷瀑(氷柱)には
シェークスピアに作品にちなんだ名称が付けられています。
地図にも載っていない場所なので誰が付けたかは知りませんが
多分ここを見つけたアイスクライマーさん達なんでしょうね。。
こちらは一番端(大普賢岳に向かって一番左)にある
『アウトサイダー』 と呼ばれている氷瀑
日陰になっているせいか一番残っていました。
左が 『リア王』、右が 『ハムレット』
下まで氷結しておらず溶け溶けの状態
恐らくピーク時の半分にも満たないとは思いますが、
それでも残っていて良かった(^^;)
このさらに右側に 『マクベス』 という大きな氷瀑が
例年ならあったでのしょうが、残念ながら溶けて無くなっていました
さらに尾根を越えた向こう側には
『グランドイリュージョン』と
呼ばれる大きな氷瀑があるとのこと
※アイスクライマーさん情報
見てみたいのはヤマヤマですが、かなりハイスキルな
アイスクライマーでないと厳しいらしく、さらにソロでは
到底無理なので早々に諦めて撮るもの撮って下山しました。
12:30 無事に下山
あっさり下山って書いてますけど、下山の方がかなり大変でした。
一歩一歩足場を確認しながら細心の注意を払っての
下山だったのでスタート地点が見えたときは心底
ホッとしましたね
帰りはせっかくなので169号線から少し逸れますが、
名湯と名高い入之波温泉(しおのは温泉と呼びます)の
山鳩湯に立ち寄りました。
有馬温泉ばりの金泉で温泉を汲むこともできるようです。
景色も良く、休憩所も広くてしばし休息を取るのに最高の温泉でした
ピークの巨大氷瀑こそ見られませんでしたが、
久しぶりに全身を使い、五感を研ぎ澄ませた
アドレナリン出まくりの山行で充実感のある週末でした
いつかまたきっとリベンジします! たぶん・・